2009年09月23日

9.21〜22 飯豊連峰に北からアプローチ

シルバーウィークというらしい連休を利用して、たまにF家で山中泊などしてみるか、と飯豊連峰へ。おもだった小屋は間違いなく混雑するはずなので、北のはずれにある杁差岳避難小屋を目論んでみた、大丈夫だろう、と。越後下関の大石ダム上流・彫刻公園ゲートに車を置いて、1時間強の林道歩きからスタートし飯豊の懐へ。東俣川に架かる橋を渡るといよいよ。
三吉ノ沢と本流にはさまれたブナ林の台地には、スラリと伸びた美形樹が多い。やっぱりあった!クマゲラだと確信できる巣穴跡が、特にめだつ樹の幹に2箇所、残念ながら古い。
尾根に取り付くと、容赦ない急な登りが。昨年は下降に使ったが、ここはゼッタイ登ってみたかった。権内尾根、杁差岳頂稜まで逃げ場のない一本のライン、高度差は1,400m…ケッコーある。カモスの頭・権内ノ峰・千本峰と小コブが程よい区切りとなるのだが、登り応えアリ。岩場にはキタゴヨウに加えミズナラが張り付くように根をのばしてるが、カシナガにヤラれ枯れたものも多く、これが倒れたら尾根が崩壊してしまうのでは、という不安。舞茸には会わなかったがブナ古木の根元に丁度良いサワモダシ、荷は増やしたくないと思いつつもこれはゲット。
前杁差岳に立って臨む杁差岳の頂には、なんだか大勢の人影…これまで誰にも会わずに来たのに。頂稜ハズレの長者平湿原に抜け出て長かった登りもほぼ終了‥7時間近い。山頂を踏んで避難小屋を見おろすと、テントが数張りと小屋内からの熱気が…。上下階とも満杯!見覚えのあるお顔が何人か‥ABOさんをはじめとした八戸山水会面々とそのお仲間たちが宴に突入するところ。もう少し早く到着できていれば、と(無理)。取りあえず、水場に下って必要分の水を確保したものの、異常なまでの混雑ぶりに小屋泊を諦めざるを得なかった。
移動してツェルトで休む旨ABOさんにひとこと伝え、風もそこそこあるし、ポールを持参していなかったので、張り綱支点の取れる適地を求めて歩を先に進めた。次の頼母木小屋までは明るいウチに到底たどり着けない時間帯であったが、翌朝すれ違った方によると余裕があったらしい。水に苦労のない頼母木小屋が空いているとは誤算、というか読み違い、いや登山者心理…ん〜わからん。
結局、鉾立峰を越した先のコルに近い、地神山へ続く主稜線が見渡せる歩道脇にわずかなスペースを見つけて、そこにツェルトビバークという形でひと晩過ごすことにし、疲れたカラダを横たえるだけの宿をこしらえたのだった。運良く晴天に恵まれたうえ風も避けられて、小動物らしき足音や暗闇のなか飛んでいるらしい鳥の羽音まで聞こえてくるほどの穏やかな夜に感謝。でも、地面の傾きとマットで吸収できない出っぱりとシュラフをまともに出せ(さ)なかった故の寒さがちょっと…。
翌朝は、場所柄、登山者が通る前に撤収しておかないといけなかったので、夜明け前に行動を開始したが、この頃はまだ視界も良好で下界の灯りもクッキリと確認できていたし、昨日同様に稜線上の眺めもすこぶるよかった。予定としては地神北峰まで稜線をたどり丸森尾根を下降するだけだったので、ガラ空きとなったであろう頼母木小屋にて、ゆっくり炊事でもしながらモーニングコーヒーなど嗜んで朝寝でもしようか、という腹づもりであった。足の松尾根を分ける大石山分岐でひと休みしていると、杁差岳へ向かうヒトビトが、大勢というわけではないけれども、続々と通り過ぎていった。このあたりから怪しげな空模様に。
外に張りっぱなしのテント2張りとザックのデポだけがある無人の頼母木小屋に入り、予定通りに食事の支度をしていると、とうとう雲が稜線にまとわりついて雨が落ちてきた。昨夜は足の松尾根で時間切れテン泊したという女性二人に続いて、杁差岳からの縦走組も到着し、早朝から賑わってきた小屋内では寝るわけにもいかず、コーヒーを淹れて落ち着いたことだし、ワレワレも雨のなか出発することにした。稜線上は強めの西風をともないガスが視界を遮るほどになっていたので、行動するのには躊躇するのも事実。欲張らず下山することは正解であった。地神北峰から丸森峰へ向けて下降に入ると、雨具を着用しだした登りグループ…ってことは、稜線の東側はまだ雨は?たしかに下界は明るかった、が、追いかけるように雨雲は徐々に流れ込んできた。飯豊の支尾根らしい、傾斜のきつく足場の悪い、しかも雨で濡れ始めた地面は気が抜けず、雨具のせいもあって、まるで蒸し風呂の中である。おまけにブヨがまとわりついてくるし、あぁ試練の丸森尾根。
2時間以上急下降の末に見えた天狗平ロッヂと飯豊山荘に安堵の瞬間。雨雲はここまで降りては来なかったが、そのかわり今頃にしては強く感じる太陽熱が、さらにカラダの水分を絞り出す引き金となった。3時間近いハードな下りから解放されて飛び込んだ飯豊山荘の食堂にはナマBEER!が待っていた昼飯時。さて、今晩お世話になる「民宿の越後屋」さんに連絡してしまえば、あとは迎えのクルマを待つだけの贅沢なひととき。こうして飯豊連峰2日間が終わった。自家用車は、翌日、路線バス&JR&タクシーをフル活用して回収するのだっ!
posted by FOJI at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 山歩飯豊連峰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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